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小中一貫校新田学園の教育環境改善のために学校用地拡張を求める陳情

元-20 小中一貫校新田学園の教育環境改善のために学校用地拡張を求める陳情

受理番号
元-20
受理年月日
令和元年9月9日
付託委員会
文教委員会
委員会付託日
令和元年9月25日
議決年月日
令和2年12月21日
議決結果
撤回承認
紹介議員

内容

 小中一貫校新田学園の教育環境改善のために学校用地拡張を求める陳情

【陳情の趣旨】
 開校10周年の新田学園は、第一校舎(校庭あり)・第二校舎(校庭なし)・建設中の第二校庭の3カ所に分散された特殊な施設環境です。離れた校舎は子ども達や教員の負担であり、校庭がない事は安全上・教育上の問題を生じています。また来年度4月から運用される第二校庭はバス輸送する程の距離にあり、子ども達が学校を離れるというリスクは否めません。子ども達が2,000人を超えるという予測が、開校計画の段階からなされていれば、このような事態には陥っていなかったはずです。
 新田地区唯一の学校が、施設を3カ所に分散したまま、先々の子ども達へ継続するのは本意ではありません。ごく当たり前の学校環境に改善していく計画を、区に考えて頂きたいのです。
 幸いなことに第一校舎は広大な新田さくら公園と隣接しています。公園用地からの変更に要する年月を考えたら、今から着手が必要です。ここへ学校用地を拡張して下さい。そして全ての子ども達が「校舎と校庭が隣接した環境」で学校生活を送れるよう、同じ敷地内に新たな第二校舎と、拡張した校庭を設置することを求めます。
【陳情の理由】
 3カ所に分散された環境がいかにしてできて、どのような弊害を生じているか。新田学園の計画段階での試算ミスは、開校時約600人から現在1,850人が示すとおり。区内でも突出した人数こそがこの分散の根源であり、人口の推移に対して常に注視し、柔軟な対応が必要な地区です。開校直後、教室が足りないという話が浮上、早急な確保が必要となりました。第二校舎として工面できた土地は大型スーパーを挟み横断歩道を渡る位置。現在、子ども達が行き来するのに準備から到着まで15分を要しています。それも授業時間や休み時間を削ってです。
 その第二校舎には校庭がありません。教室だけを作ったからです。これは大変な問題で、1年生から4年生まで約900人が、緊急時にすぐさま校庭へ避難できないリスクを負っています。体育は、分散されたスペースや体育館を使用しています。遊びたい盛りの子ども達が、休み時間に校庭で遊ぶ事ができないまま4年間を過ごすのです。第一校舎からの距離や校庭が無いという環境は、決定に携わった方々の苦渋の選択であったこと、当初希望していた隣接する新田さくら公園側への建設では間に合わない様々な要因があり、今の場所となりました。
 そして来年4月から、更に遠方へ第二校庭が新設されます。今後も子ども達の増加が進み、全体で2,000人を超える体育授業枠を確保する為とされていますが、学校を離れるリスクは無視できません。バス輸送や現地での緊急時対応、授業時間・休み時間を削るなど、他校にはない難しい運用が先生方へ課せられます。そもそも校庭が無い第二校舎に900人もの子ども達がいては、体育授業枠の確保が大変なのは当然。その根本の解消策を練ることは学校の新設や分校を考えることであり、予算や学区の区分の検討などあまりに壮大。足りない施設を作る事が、差し迫った体育授業枠の確保になるベターな選択として決定されました。
 教室の確保・体育授業枠の確保ともに言えるのは、早急な対応が必要だったこと。ゆえに過大規模の応急処置としての施策が優先されてきました。多額の予算が投入されてきた事は有難いのですが、一方で、分散された環境は子ども達と先生に負担を強いる状況にもなっているのです。
 これだけの人数をなぜ不便な環境の一校に集約するのか。第二校庭建設の土地は旧新田小学校です。新たな学校や分校を計画してもらえないか何人もの人が、区や近藤区長へ求めました。しかし返答は一律「人数は今後数年が最大となり、その後減少に転じる」として応じてはくれませんでした。区の3年前の予測では令和10年が1,690人です。普通の感覚で減少に転じていると思える人数でしょうか。そもそもが多いのです。当時の予測からの誤差は現在300人減という事を加味しても、多いのです。それでも新田地区には一校との返答なのです。
 それならば、せめて当たり前の環境の学校を、子ども達に与えて下さい。
 過大規模の応急処置として苦渋の選択・ベターな選択をした今の環境は「その後減少に転じる」とされる、先々の新田の子ども達にも引き継がれてもよい事でしょうか。今後の議会で積極的に考えて頂きたいことは、子どもの数が落ち着いてきてからの環境のことです。これまでに決定されてきた第二校舎・第二校庭を覆す要望ではありません。
 後世に残す新田学園が「校舎と校庭が隣接した環境」が現実となるよう、今後考えて頂きたいのです。第一校舎に隣接する新しい第二校舎は、先々の子どもの数に見合った規模で良く、校庭を拡張すれば、以下のような学校になります。
 すべての子ども達が校庭で遊べる。
 すべての子ども達が校庭にすぐ避難できる。
 すべての子ども達が学校内で体育を受けられる。
 どうか、足立区新田で育つ多くの子ども達のために、教育環境を改善する計画を今から始めてください。

会議録

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