議会の内部組織として、条例に基づいて常任委員会・議会運営委員会・特別委員会を置くことができます。各委員会は委員長・副委員長・委員で構成され、本会議における審議の予備的審査や調査・研究を行います。
本会議に提出された議案などについて、常任委員会・議会運営委員会・特別委員会に詳しい審査や調査を委ねることです。
委員会に付託された議案などの審査や調査が終わったときは、報告書を作り委員長から議長に提出します。議長はこれを本会議で議題とし、議会としての意思を決定します。
委員長が委員会の審査・調査結果を本会議で報告することです。
区民のみなさんの生活に直接関わることでも、国や東京都などの仕事の場合は、区だけでは解決できません。そのようなことに関して、議会の意思を意見としてまとめたものをいいます。意見書は地方自治法に基づき、国や東京都などに提出します。
数個の事件を一括して議題とし、審議する方法です。議案の内容が同種又は関連がある場合など、審議の都合上必要があるときに、一括議題としています。
議員が本会議で、議長の許可を得て区の一般事務や、事務の執行状況・将来に対する方針などについて質問することです。
議会を法的に活動できる状態にすることです。
その日の会議（本会議）を開くことです。開議は議長が宣告します。
本会議の内容を記録した会議録に、議長とともに署名する議員のことをいいます。本会議が開会した後に、議長が２名の議員を指名します。
同じような考え方、意見を持つ議員は、自分たちの考えを、区政に効果的に反映させるため集まって活動しています。このグループを「会派」と呼んでいます。なお、会派を結成するにあたっては、所属議員が2人以上であることを要件としています。
議決のうち、条例案、予算案、意見書案、決議案などを適当とするのを可決、不適当とするのを否決といいます。
議会の議決を要する案件のことです。議案は区長が提出するもの、議員が提出するもの、および委員会が提出するものがあります。条例を設けまたは改正・廃止すること、予算を定めること、決算を認定することのほかに意見書・決議などがあります。
議案の審査、区の事務に関する調査などの必要があるときに議員を区内外に派遣することができます。
円滑な議会の運営を期すため、議会運営の全般について協議し、意見などの調整を図る場として設置される委員会のことです。
議会の事務を処理するための組織です。足立区議会には事務局長の他17名の職員がいます。
議会の最も基本的・中心的な権限で、議会の意思を決定する権限のことです。
その日の会議（本会議）の日時・件名・順序等を記載したものです。
会期中に、一定期間会議（本会議）が開かれずに休止していることをいいます。
会期中に議案などの審査・調査を終了することが困難な場合に、議会の議決によって、会期が終了した閉会後も引き続いて委員会で審査・調査を行うことです。
意見書と同様に議会の意思を表明することをいいますが、決議は法的な根拠に基づくものではありません。例えば感謝・祝賀・表彰に関する決議のほかに、要望・勧告・注意・要求に関する決議などがあります。
議長が議案などについて、出席議員に賛成・反対の意思表示を求め、それを集計することです。起立による採決や、投票による採決、異議がないかを諮る簡易採決などがあります。
請願・陳情の内容について、議会として賛同することを採択、賛同しないことを不採択といいます。
議事日程に掲載されたことがすべて終了し、その日の会議（本会議）を閉じることです。
議題となっている議案などについて、疑義をただすための発言のことで、自己の意見を述べることはできません。
区の意思を自ら決定し、執行権限を持つ機関のことで、足立区には区長のほかに教育委員会・選挙管理委員会・監査委員・農業委員会が置かれています。これに対して議会は議決機関といわれています。
議会を開くために、議員に一定の日時・一定の場所への集合を要求することをいいます。議会は区長が招集します。
議案などを議事日程に組み入れて議題とし、審議の対象とすることです。進行中の会議（本会議）の途中で急きょ追加される場合もあります。
議会が区の事務に関する調査や、議案などの審査を行うため常に設置されている委員会のことをいい、条例に基づいて置くことができます。
区の法律ともいえる自主法のことで、地方公共団体は、法令に違反しない限りにおいてその事務に関しての条例を制定することができます。制定、改正・廃止は議会の議決が必要です。
常任委員会は受け持っている区の事務を調査する権限をもっています。区から提案された予算案や条例案などの議案を審査するのとは違い、常任委員会が自主的にテーマを設定し、調査を行うものです。
議会における審議の公正を期すため、議題になった案件と一定の利害関係にある議員を、その審議に参加できないようにすることです。その審議が終結すれば再度入場できます。
審議は、議会の本会議で議案等の提案説明を聞き、質疑・討論を重ねて表決する一連の過程のことをいいます。審査は、委員会で付託を受けた議案等について質疑・論議し、委員会としての結論を出す過程のことをいいます。
議会の会議に付議された事件が、当該会期中に議了せず、継続審査の決定もなされないまま会期を終えるに至った場合のことをいいます。事件が審議未了となった場合は、廃案となります。
区の事務に関する事項などについての意見や要望を、議会に対して提出することです。請願は議員の紹介が必要です。
地方自治法の規定に基づき、区が条例を制定し、議員の調査研究などの活動に資するために必要な経費の一部として交付されるものです。足立区議会では「足立区政務活動費の交付に関する条例」により、交付対象、交付額等が規定されています。
議会の議決または決定すべきことについて、区長が議会に代わって処分することです。議会を招集するいとまがないときに行うものと、議会の議決によりあらかじめ指定したものとがあります。前者は次の会議（本会議）に報告し、承認を求める必要があります。
請願と同様に区の事務に関する事項などについての意見や要望を、議会に対して提出することです。請願と違い紹介議員は必要ありません。足立区議会では、請願に適合する陳情は、請願と同様に取り扱っています。
議会に提出した案件について、提出の理由とその案件の主な内容を明らかにするために、提出者が行う説明のことをいいます。
会議を開くには、一定数以上の議員が出席しなければなりません。この最小限必要な出席議員の数をいいます。定足数は特別な場合を除き、議員定数の半数以上となっています。
定例的に招集される議会のことです。地方自治法で年4回以内と定められ、足立区では、2月、6月、9月、12月に定例会を開きます。
主として会議の進行又は手続きに関し、議員から議会に対してまたは委員から委員会に対してなされる提案をいいます。動議を認めるかどうかは、本会議又は委員会の議決を経ることが必要です。また、通常、動議は口頭で出されますが、原案に対する修正の動議は、修正案を備えて文書で提出することになっています。
議題となっている案件について、採決の前に賛成か反対かの自己の意見を表明することです。
常に設置されている常任委員会に対し、必要がある場合や特定のことの審査のために設置される委員会のことをいいます。条例に基づいて置くことができます。
執行機関の長である区長と議決機関の構成員である区議会議員の両方を市民が直接選挙で選ぶ制度のことをいいます。両者は対等の立場で、互いにけん制・協力し合って区政発展のため、活動しています。
一般選挙によって選出された議員等が、その地位を有する期間のことをいいます。
議決のうち、決算認定議案について賛成するのが認定、反対するのが不認定です。
議会の会議で議題とされる事件について議員が発言を求める場合に、あらかじめ議長に発言の趣旨等を告げ知らせることをいいます。これは、議長があらかじめ発言者の数及び内容を知り、発言の順序を定め、議事の整理とその能率的運営を図ることができるようにするものです。
議員が議案などに対して賛成・反対の意思表示をすることです。議長が表決をとることを採決といい、採決は議長の側からみた表現です。
議案などの審査を担当の委員会にゆだねることをいいます。委員会では付託された議案を審査し、審査結果を本会議で議長に報告します。本会議ではその結果を受けて議会の意志を決定します。
足立区議会における文書質問とは、議員が区の一般事務について、議会の会期中に文書で質問を行うことを指します。文書質問で議員の質問機会が拡充され、質問権や調査権をより強固なものにしています。
議会の活動能力を失わせることです。
全議員で構成する会議のことで、議案などを審議し、議会の最終的な意思決定を行います。議員が一般質問をするのもこの会議です。
会派（所属議員が2人以上のグループ）を組まない議員のことを「無会派議員」と呼んでいます。
定例会のほかに、臨時の必要がある場合や、特定のことに限って審議するために随時招集される会議のことです。
議長、副議長、仮議長の選挙において、臨時に議長の職務を行う議員のことをいいます。出席議員中で、年長議員が臨時議長となります。