議員提出第19号 ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)総合対策を求める意見書
ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV−1)は、毎年1,000人以上が命を落とす成人T細胞白血病や、激痛や両足麻痺、排尿障がい等を伴う脊髄疾患等を引き起こすウイルスである。国内の感染者数は100万人以上と推定され、いまだに根本的な治療法が確立されていない。
現在の主な感染経路は、母乳を介して母親から子どもに感染する母子感染と性交渉による感染であり、そのうち母子感染が6割以上を占めている。
平成22年10月、厚生労働省は、HTLV−1抗体検査を妊婦健康診査の標準的な検査項目に追加し、妊婦健康診査臨時特例交付金に基づく公費負担の対象とできるよう通知を改正し、各自治体に発出した。
これにより全国で感染拡大防止対策が実施されることになるが、そのためには総合的な対策の推進が不可欠である。
よって、足立区議会は政府に対し、下記事項の早期実現を強く求めるものである。
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