議員提出第15号 軽度外傷性脳損傷者に関わる労災認定基準の改正などを求める意見書
「軽度外傷性脳損傷」(MTBI)は、交通事故やスポーツ外傷などにより、頭部に衝撃を受けた際、脳内の情報伝達を担う「軸索」と呼ばれる神経線維が断裂するなどして発症する病気である。記憶力や理解力の低下など神経系に異常をきたすものであり、重症の場合は寝たきりの生活となる。
この病気はMRIなどの画像検査では異常が見つかりにくいため、労災や自賠責の補償対象にならないケースが多く、働けない場合には、経済的に追い込まれる人も多い。
世界保健機関の報告によると、MTBIの患者は年間約900万人に上ると推測されており、日本でもその対策が求められているところである。
よって、足立区議会は政府に対し、下記の事項について適切な措置を講じるよう、強く求めるものである。
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