25 福祉水準の維持・向上を求める陳情
平成15年11月17日
陳情の趣旨
1、足立区の現行の福祉・保育の補助金水準を守り、更に充実して下さい。
2、「民間社会福祉施設サービス推進費補助事業」の再構築にあたっては、現行の福祉・保育水準と質を維持したものとなるよう、東京都に意見書をあげてください。
(理由)
東京都は、10月17日「民間社会福祉施設サービス推進費補助事業」再構築案を正式に提示しました。その内容は、@都として望ましいサービス水準を確保するために必要な補助A努力が報われる加算とし、基本的な施設運営を国の措置費、運営費、支援費で行えるとしています。しかし、この再構築案では、大幅な減額となります。とりわけ保育所への影響は著しいものがあります。
東京都は、大都市であることも踏まえ、国の制度では不充分なところを引き上げるべく都の独自補助を行ってきており、また各施設でもその方針を受けて、努力を重ね、処遇水準を高めてきています。したがって東京都がこれまで進めてきた「職員の定着率が水準維持を決める」とした考え方を着実に尊重して運営してきた施設ほど、打撃を受ける事になります。近年、福祉・保育施設に求められる専門性はますます高まり、再構築案がこのまま実施されれば、今まで築き上げてきた福祉・保育水準の低下は必至です。
いうまでもなく、福祉・保育の職場は、子ども・高齢者・障害者等人間を育て、生活を支援するところです。利用者に心を寄せ、人権を守る仕事です。住民の福祉・保育要求に応え、上記陳情趣旨をご理解いただけるよう要請いたします。