12 足立区の学校選択制の改善を求める陳情
平成23年6月13日
【陳情趣旨】
1.足立区の学校選択制を見直し、子どもたちが地元でいきいきと安心して学べる学校となるような改善を要求します。
【陳情理由】
「足立区の学校選択制の改善を求める陳情」は、2009年に足立区議会議長に提出して以来、再三「継続審議」となり、5月17日には「審議未了」になりました。
今回の東日本大震災は、日頃の地域のつながりを豊かにしていくことが、防災や災害時にいかに大切であるかということを改めて明らかにしました。
学校選択制は、全国的に見直しが始まっていますが、それは、地域の結びつきを弱くし、PTA活動や町会の活動にも困難な状況が現れているだけでなく、子どもの教育への悪影響が広がっているからです。
足立区では、2002年から学校選択の自由化が行われていますが、より学校間の格差が広がり、大規模校でも小規模校でも教育条件の悪化を生み、生活指導上の問題も数多く起きています。
地域では、地元の子が地元の学校に行かなかったり、遠くから来る子の保護者が活動に参加出来ない等PTAや町会の活動にも大きな影響が出ています。また、児童・生徒数の変動によって教員の過不足が生じて教員の異動が早くなるなど教育活動に影響が出ています。更に何回も抽選が行われることによって、次年度の教育活動への遅れを生じさせています。
防災の観点からも学校選択制を改善することが緊急に求められています。
そのために具体的には、大規模校を解消するために他の学区域から入れる人数に上限を設けたり、抽選は「1回」にするなどが考えられます。
以上の点を踏まえ、私たちは、上記の内容について改善を要求します。