16 足立区内の小・中学校及び保育所・幼稚園での放射線の測定と測定結果の公表に関する陳情
平成23年6月10日
【陳情趣旨】
東京電力福島第一原子力発電所の事故により、放射性物質が気流に乗り飛散し、主に福島県で汚染が広がっていますが、東京都東部地域、特に足立区や葛飾区でも周辺地域よりも高い放射線が確認されています。これは福島原発から出た放射性物質が、気流に乗って運ばれ、雨などにより地面に沈着したことが原因と考えられます。放射性降下物による汚染の程度は、いわき市や白河市などと同程度となっています。
文部科学省は幼児、児童、生徒が受ける放射線量の限界を年間20ミリシーベルトと暫定的に規定していますが、本来は1ミリシーベルトと決められていたものであり、20ミリシーベルトまで安全という科学的根拠は何もありません。外部被ばくでは「直ちに健康障がいはおきない」としても、成長期にある子どもたちは放射線感受性が高く、たとえ低線量であっても後年に深刻な被害が引き起こされる危険がある内部被ばくを考慮すれば、細心の注意を払うことがどうしても必要です。
以下の項目について、福島原発事故が収束するまで、早急に実施していただきますようお願いいたします。
【陳情事項】
1.足立区内の小・中学校、保育所・幼稚園において放射線量を定期的に測定すること(校庭・園庭の土壌及び地上<中学校1m、小学校以下0.5m>)。
2.測定結果を公表すること。
以上のとおり陳情いたします。