14 放射能から子どもたちの健康を守るための陳情
平成24年5月28日
【陳情趣旨】
福島第一原発の事故は、原発の危険性を国民の前に事実をもって明らかにしました。
原発事故は現在の原発技術ではコントロールできない、処理さえできない極めて危険なものです。福島第一原発のようにひとたび大事故が発生すれば、大量の放射性物質が放出され、深刻な状況をつくりだしています。
放射性物質は足立区でも驚くほど高い放射線量が測定されています。
足立区の中川公園では都の測量で都内最高の地上5pで7μSv/時が測定されています。しかし、東京都は地上1mで年間1mSvを超えていないとの理由で除染しないと言い張っています。これは住民の不安と心配を逆なでするものでしかありません。
特に、足立区の綾瀬川以東では全体として放射線量が高く、測定すればするほど点が面につながるような広がりを見せています。また、綾瀬川以西でも放射線量が極めて高いホットスポットが数多くあります。
私たち綾瀬川以東の住民は子どもたちの健康を第一に考え、一日も早い除染を求め別紙の署名を添えて陳情いたします。
【陳情事項】
@都立高校や都営住宅など都の施設の放射線量を測定すると同時に、中川公園の高放射性物質を速やかに除染するよう再度東京都に働き掛けること。
A区は放射性物質除染の特別予算を組み、区内の小・中学校、保育園だけでなく、区の全施設の放射線量や通学路、通園路などを測定し、高濃度箇所は速やかに除染すること。
同時に区が呼び掛けて民有地も含めた地域ぐるみの測定を実施すること。特に雨どいや側溝、植え込みなどを意識的に測定すること。父母の参加も認めること。
B高い線量の土や砂、ふきだまりにある木の葉などはビニール袋につめ、一時土の中に埋めて保管すること。
C区は放射能線量測定器を購入し、区民に貸し出すこと。(柏市では300台、葛飾区でも50台貸し出している)
D定点観測を実施すること。
E子どもたちの尿検査を実施すること。また、節目検診は必ず実施すること。
F学校、保育園などの給食食材の事前測定を全校実施に向けて取り組むこと。
G私立保育園などの食材の事前測定には、区は積極的な補助を行い支援すること。
H原発を廃止し、自然エネルギーへの転換を求める意見書を提出し関係機関に働き掛けること。