11 国民健康保険料の値上げをこれ以上行わず、低所得者の負担をただちに軽減するように求める陳情
平成27年6月15日
【陳情の趣旨】
国民健康保険は、被保険者の疾病、負傷、出産又は死亡に関して、必要な保険給付を行い、「社会保障及び国民保険の向上に寄与する」(国保法第一条)ことを目的とするものです。
ところが、今年も、3月に国民健康保険料が均等割りで1500円値上げされ、平均保険料で3442円の値上げが行われました。15年前は26100円であった均等割は、現在では44700円となりました。保険料は年収300万円で子どもが3人いる5人家族の世帯では、なんと31万2000円にもなります。特に子どもの多い世帯や障がい者のいる世帯ほど重い負担となっています。
来年度は、保険算入から除外されていた高額療養費について、保険料に組み込む額をさらに増やして、さらなる区民負担増となることが予想されます。
昨年の足立区の滞納世帯は38732世帯で国保加入滞納の3割にものぼります。非正規労働者・不安定雇用の増大と低賃金、中小企業・商店などの経営難などによって低所得層が拡大する中で、「高すぎる保険料」によって、「払いたくても払えない」区民が増え、病気になっても医療が受けられない事態が深刻となりかねません。
つきましては、憲法25条にもとづいて発足した制度にふさわしく、国民健康保険が本来の役割を果たすよう、以下のことを求めます。
【陳情の項目】
1.これ以上の国民健康保険料の値上げをしないでください。
2.所得の低い世帯への負担軽減策をただちに講じて保険料の負担を軽くしてください。
3.国民健康保険料を上げず負担を軽減するために、都や国の財政支援を求めてください。