27 足立区放射能汚染の除染基準を高さ50cmから地表5cmに引き下げることを求める陳情
平成27年6月15日
福島原発事故は、その危険性を世界と国民の前に事実を持って証明しました。
トイレなきマンションといわれてきた原発は現状では人間のこれまでの技術をもってさえコントロールできない、処理さえできないきわめて危険なものです。
福島第一原発のように大事故が発生すれば大量の放射性物質が放出され住民に深刻な状況をもたらすことはいまや明白になっています。
足立区でも驚くほど高い放射線量が測定されています。足立区の中川公園では都の測定でこれまで最高の地表5cmで7μSvを検出しています。しかし東京都は地上1mの線量ではないとして除染はしないといいはっています。
今どこの自治体でも年間1mSvを基準にして0.23〜0.25μSvを除染基準にしています。しかし足立区は地表50cmで0.25以上の線量が検出された場合のみ除染するとしています。
私たちはこれまで1000カ所近く測定をしてきましたが地表5cmで0.25μSv以上のホットスポットは数え切れないほどたくさんあります。
地表5cmで0.5μSvや0.8μSvの放射性物質があれば強い放射線量が放出されています。
公園やその通学路、道路の植え込みなどに強い放射性物質があり、そのそばを毎日いききすれば内部被ばくの心配は強くなるばかりです。まして強い風とともに砂をまきあげて飛んでくることを考えれば風の強い日などは放射物質が地表5cmとか50cm、1mの高さが問題になるでしょうか。
子どもも大人も内部被ばくにならない保障はまったくないといいきれるでしょうか。
むしろ小さな子どもたちが内部被ばくにおびやかされるのではないかと心配するのは当然のことです。
したがって足立区はこれまでの高さの除染基準を引き下げ地表5cmに改め除染対象にしていただきたいと考えます。
子どもたちを放射能汚染から守るためどうか私たち区民の願いに応えてくださいますようよろしくお願いいたします。
【陳情の項目】
足立区が現在定めている放射能汚染の除染基準を高さ50cmから地表5cmに改め0.25μSv以上の汚染地点を洗浄または土の入れ替えなどをおこない除染してくださいますよう心からお願いいたします。