31 放射能測定器の貸し出しを求める陳情
平成27年6月15日
【陳情の趣旨】
2011年3月の福島原発事故から4年が経過しました。
福島県民調査報告書の2015年5月18日発表によると、福島県の小児甲状腺がん及び疑いの子供達は3カ月前から9人増えて合計126人になりました。このうち手術を終えた104人の中で、良性結節だったのは1人、他103人は小児甲状腺がんでした。チェルノブイリ事故の経過から、これからも小児甲状腺がんの子供や健康被害は更に増え続けると予想されます。
一方、福島原発の事故は収束の見通しも立たず、汚染水は垂れ流しのままで放射性廃棄物の処理場はめども立たず、山林は除染もされず放置されたままです。
私達は、原発事故後ずっと地域の測定を「放射能汚染から子ども達の健康を守る」立場から行って来ました。これまでのとりくみでわかったことは、半減期が2年のセシウム134の影響も原発事故から4年を経過しても測定した箇所箇所で、国が指針としているICRPの平常時年間1mSvを超えるスポットがいたるところに存在していることです。
また、区民からは「事故当時の測定値がそのまま表示してある。現状はどうなっているのか?」や「測定器がないので現状がわからず不安」の声も寄せられています。これらの不安には測定器を貸し出すことでなくすこともできます。
私達は、このような現状から下記項目を陳情いたします。区民の切なる願いをご理解いただいて、実現させていただきますようよろしくお願いいたします。
【陳情の項目】
1.放射能測定器の貸し出しを実施して下さい。