36 江北中学校・上沼田中学校の学校統廃合計画見直しに関する陳情
平成27年7月9日
【陳情項目】
江北中学校と上沼田中学校の統廃合を見直し、再検討してください。
【陳情理由】
今まで足立区と足立区教育委員会が強行してきた学校統廃合の中で再開発と関係した学校では、児童生徒数が増え、新田学園を始めとして校庭がなかったり、校庭にプレハブ校舎が建ったりして教育条件の悪化が見られ、現区長も「人口推計の見誤り」として認めています。
この江北地域も、日暮里・舎人ライナー高野駅などの近くでマンション建設が増え、沿線の人口は、確実に増えています。
さらに江北地域のエリアデザインによって新たに商業地域化していくことが予想され、ますます人口増加が見込まれています。現在、生徒数が少なくても今後、増えることを考え、今のまま両校を存続させていくことがもっとも将来を考えた施策です。
地域住民にとっても「学校は地域の宝」であり、防災の要でもある学校がなくなると、災害時の避難所が不足し、遠くなります。地域コミユニティの核や地域住民のつながりが壊れてしまいます。
全ての生徒の豊かな人格の形成と真の学力向上のためには、教職員や保護者、地域の方々が、子どもと様々に関わり、丁寧に教え育てていくことが大切です。がんばる目標があり、本人の努力とまわりの励まし、みんなと協力して出来たときの喜びと自己肯定感の獲得は、将来の生きる力になります。
このためには、小さいクラスサイズが有効です。世界では、1クラス25人から20人です。
日本でも、国と都の35人学級(現在、小1、小2、中1まで35人学級)が進行し、今後、小中学校全学年の1クラスの基準が30人になった場合、教室が大幅に不足します。
また、統廃合の前後には、遠距離通学、環境や友達関係の変化があり、多くの生活指導上の問題が起きる傾向にあります。行政からの強引な統廃合で生徒に我慢と不安を強いるのは大きな問題です。
足立区の計画は、統廃合先にありきで、再開発による人口増、少人数学級に対応したクラス増、統廃合に伴う避難所や通学路の安全(幹線道路を渡るなど)の検討がなされていないことが多々あり、「区民の意見を聞かず」に強行しています。住民の意見をきちんと聞くべきです。
以上の理由から、この統廃合計画を見直し、再検討してください。