16 国民健康保険料の値上げはおこなわず、低所得者の負担を軽減することを求める陳情
平成28年6月1日
国民健康保険は社会保障のセーフティネットとも言われ、他の社会保険に入れない被保険者で構成されており、国民皆保険制度の要です。
しかし、その保険料は他の社保と比べても高いのに、今年の一人あたり保険料は前年度比4,644円値上げされ、年間保険料は11,189円と過去最高額になりました。
15年以上の連続値上げで、均等割は20年前の2.8倍にもなります。足立区では保険料の滞納が3割になっていると聞きますが、経済格差が広がる中で負担は限界を超えて保険料が払いたくても払えない人が増えています。健康保険料を値上げしながら、滞納徴収を強化するのは国民健康保険制度の趣旨と逆行するものです。2年後には医療制度が広域化(都道府県化)し、病床の削減や保険料の値上げなど医療費負担が増やされ、診療抑制がさらに強まるのではと懸念されます。国が行っている国民健康保険への財政支援6億円が足立区に支給されています。これを保険料の引き下げに活用することもできます。
憲法25条にもとづいて発足した制度にふさわしく、国民健康保険が本来の役割を果たすよう以下のことを求めます。
【陳情項目】
1.国民健康保険料の低所得者の負担軽減策など、区でできる値下げ措置を行って下さい。
2.国からの財政支援は保険料の引下げに活用して下さい。
3.国民健康保険料の値上げをしないよう区長会に働きかけて下さい。
4.保険料の値上げをはじめ、国保の広域化により身近な自治体の声が反映できなくならないように働きかけて下さい。
5.国に対し、定率国庫負担の引き上げを働きかけて下さい。