6 竹ノ塚駅付近鉄道高架化の工事費の増額分を東武鉄道株式会社に全額負担させることを求める陳情
平成30年2月9日
【陳情の趣旨】
東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道高架化工事期間が延びることに伴い必要となる工事費の増額分の全額(人件費その他物件費等含む)を、東武鉄道株式会社に負担させるよう、区(執行機関)に働きかけてください。
【陳情の理由】
区は、本年1月31日、竹ノ塚駅付近鉄道高架化工事の完成目標を1年遅らせることを発表しました。
その理由は、東武鉄道が1970年代後半に竹ノ塚駅北側から国道4号線草加バイパスまでの間の高架化工事を行った際、竹ノ塚駅北側の高架区間につながる勾配の部分で使用した鋼矢板(地面を掘った際に周りの土が崩れるのを防ぐため打ち込む鋼板)を工事完成後に撤去せずそのまま土中に放置していたことが最近になって判明し、これが今回の高架化工事の支障となるため撤去が必要になったからだとされています。
この問題を工事費の視点から考えると、過去に東武鉄道が土中に放置した不要物(産業廃棄物)の後始末を、今回の高架化工事の予算で行うことになるわけです。
高架化工事費の原資は言うまでもなく、私たち足立区民が納めた税金であり、国と東京都からの補助金も、元を正せば国民や都民からの税金です。
つまり、現行制度の下で機械的に工事費負担を案分する方法(国が工事費全体の42%、東京都と足立区が各21%、東武鉄道が16%)では、民間企業(東武鉄道)が捨てたゴミの後始末を、ほとんど公費で尻拭いする形になってしまうわけです。
これでは結果的に、高架化工事の事業主体である足立区が、東武鉄道のモラルハザードを追認する形になってしまいます。
私は、足立区民として、自分が納めた税金がそのような使われ方をされることには、到底、納得できません。
他の部分はともかく、問題の鋼矢板の撤去に係る部分の工事費は、原因者(汚染者)責任の大原則に基づき、全額を東武鉄道が負担すべき筋合いのものです。
以上の理由により、私は、今回追加で必要となった鋼矢板撤去工事に係る費用については高架化工事全体の会計から切り離し東武鉄道の責任で遂行するよう、区が東武鉄道に求めていくことを、区議会から区に促していただきたく、陳情いたします。