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議案名

16 核兵器禁止条約に署名と批准を求める意見書の提出を求める陳情

受理日

平成30年9月18日

付託委員会

付託委員会
総務委員会
付託日
平成30年10月19日

本会議議決結果

議決結果
審議未了

紹介議員

内容

【陳情の趣旨】
 政府と国会に対し昨年、国連で採択されました、「核兵器禁止条約」に賛成の署名を行い、速やかに批准いたします事を求めます。
 是の陳情は一切の政党、政治団体、宗教組織、労働団体、営利、非営利と関係無く、一個人として訴え申し上げるものです。
【陳情の理由】
 昨年2017年7月7日、ニューヨ−クの国連本部の条約交渉会議で、「核兵器禁止条約」が122カ国の賛成により採択されました。
 テレビの報道により、採択された瞬間、議場は総立ちで喜びで湧き上り各国の代表は拍手、手に手を取り、肩を抱き合った場面は今も私の脳裏から離れません。
 1945年8月6日広島、8月9日長崎への原子爆弾の投下は、今まで人類が見た事もない、此の世とは思われぬ地獄絵図を現出させました。広島市長、松井一実氏は平和宣言の中で「8時15分、目もくらむ一瞬の閃光、摂氏、100万度を超える火の球から強烈な放射線と熱線、そして猛烈爆風。立ち昇った、きのこ雲の下で何の罪もない、多くの命が奪われ、街は破壊し尽されました。『熱いよう!痛いよう!』潰れた家の下から母親に助けを求め叫ぶ子どもの声。『水を水を下さい!』息絶え絶えの呻き声、人が焦げる臭気の中、赤い肉をむき出しにして亡霊のごとくさまよう人々。随所で降った黒い雨。脳裏に焼きついた地獄絵図と放射線障害は、生き延びた被爆者の心身を蝕み続け、今なお苦悩の根源となっています。」と訴えていました。
 長崎市で被爆した谷口稜曄さんは「核兵器と人類は共存できないのです。こんな苦しみは、もう私達だけで、たくさんです。人間が人間として生きていくためには、地球上に一発たりとも核兵器を残しては、なりません。」と訴えていました。この一瞬にして全ての人間や生物を黒い炭に焼き尽す核兵器を果して兵器と言えるでしょうか。私には可愛いい子供も孫もペットの猫もいますが、それは相手国でも全く同じで家族も年寄りも女性も青少年も孫もいます。その人々、生命を一瞬にして消滅させるなど考えられますか。核兵器は兵器ではありません。都市住民を悉く消し去ろうという悪魔の思想そのものです。私達が戦争の世紀20世紀に造った、この人類に対しての悪業を私達の子や孫、未来まで残しておいて良いのでしょうか。私は此の戦争の世紀の最悪の汚物を私達の手で葬り去る事は私達の責任ではないかと考えています。
 現代は、マスコミ報道によると大阪高等検察局の検事が証拠を捏造したり、文部科学省の前局長が息子を大学医学部に不正入学、その大学が入試に加点減点したり学校理事長が書類を偽造、会っても、いない面会を表明、防衛省でも書類を隠したりと、社会に責任の有る方々の嘘があふれかえっています。安倍首相もしかり、本年8月9日長崎市での平和祈念式典で「原爆の被爆者の方々に哀悼の意を捧げ、後遺症の方々に、心からのお見舞いを申し上げます。(中略)唯一の戦争被爆国として『核のない世界』の実現に向けて、粘り強く努力を重ねていく事それは、我が国の使命です。」と発言されていますが実際には国会答弁で、我が国は「日米安全保障条約」に基づきアメリカの核の傘の下にあって譲られていると、核の抑止力を認めています。これは核兵器を認めている事ではないでしょうか。又「我が国は『非核三原則』を堅持しつつ(中略)」と発言していますが今春、北朝鮮の弾道ミサイル発射に米国は二隻の航空母艦を日本海に派遣して、威嚇合戦を行いました。この空母二隻に核兵器を搭載している事は明らかです。万が一、北朝鮮のミサイルが日本に落ちていたら、まさに核戦争に巻き込まれる寸前でした。「核兵器禁止条約」の最大の骨子は、「核兵器の開発や実験、製造、保有の禁止」であり、核兵器を絶対の悪として、その存在を認めない事です。又「50カ国の批准で条約発効」とありますが、安倍総理の言う、世界で唯一の、我が国、日本が署名、批准をしない事が「核兵器禁止条約」発効を遅らせている要因ではないでしょうか。
 「核兵器のない世界」の実現は、もう政治家には委せておけません。区民と国民と議員の皆様が党派、立ち場の違いに捕われず、人間の良心から政府と国会に対し「核兵器禁止条約」に署名と批准を求める意見書の提出を行うよう、お願い申し上げます。

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