19 新田地区の学校計画見直しを求める陳情
令和元年9月9日
【陳情の趣旨】
現在、新田学園の小学校には38学級、特別支援学級2学級の1,350人の児童が通っています。これは区が適正規模とする24学級340人から760人をはるかに上回る人数で、様々な問題や課題が生じています。
周囲を河川に囲まれていることから、適正規模・適正配置の検討が困難であるならば、今後迎えるピークの対応として、新田学園の分離及び新田地区へのもう一校の新設を検討してください。
また、新田地区には地域住民の避難所も人口に対して不足しています。学校は災害時には避難所の機能も果たします。万一の災害時に垂直避難が可能な校舎(学校)を検討してください。
【陳情の理由】
現在の学校選択制度では近隣3校の選択も可能ですが、実際に子どもが1人で歩いて安全に通学できる距離にはありません。また近隣3校の児童数の合計約900人に対し、新田学園1校で1,350人の児童がいます。教室は足りるとされていますが、質を考えて頂きたいのです。第二校舎の約900人が校庭のない生活を送っています。
休み時間は自由に外遊びもできず、外遊びができる日でさえ、人が多過ぎて遊べないから教室にいると言っている児童がいるのが現状です。更に来年度4月から運用される第二校庭により、その休み時間も準備と移動で削られようとしています。
また、第二校舎の児童は校庭がないことで安全上の問題も心配されています。
区は、人数は今後数年がピークで減少傾向にある為、分離・新設は検討していないとのことですが、これは国が速やかに解消を図るよう促している31学級を既に超えている現在との比較で、減少しても大規模校であるのは変わりません。
一方で区内では、子ども達の教育環境の向上を図る為に小規模校の統合の計画が進んでいます。統合地域協議会ニュースには「安定した学校規模になることで、集団生活の中で認め合い、助け合い、競い合いながら成長できる環境を整え人間力の育成と学力向上を図ります」とありますが、大規模校は適正規模に近づけることなく放置され続けています。
区の試算では9年後も新田学園全体として48学級の見込みです。開校当初のように、現第一校舎に1年生から9年生までが校庭のある、ごく普通の学校生活を送れる日はいつやってくるのでしょうか。今後も多くの子ども達が我慢し続けて生活することになります。子どもにとってかけがえのない学校生活です。
区長は「子どもがのびのびと成長できる教育の充実に力を入れている」と言うのであれば、今を生きている新田学園の子ども達を見過ごさないで下さい。ピークの間だけでも分校で対応する等、早急に検討してください。