6 足立区立小・中学校全校の給食調理室に空調設備の設置を求める請願
令和2年6月12日
【請願の趣旨】
安全な給食が作れるように、足立区立小・中学校の給食調理室に空調設備を設置してください。
【請願の理由】
文部科学省が示している学校給食衛生管理の基準では、「調理場は,十分な換気を行い,湿度は80パーセント以下,温度は25度以下に保つことが望ましい。」と明記されており、足立区のホームページにも「衛生管理については文部科学省から示されている『学校給食衛生管理の基準』に基づいて適切な管理の徹底に努めています。」と明記されています。
しかしながら、現状では、平成30年度以降に建設された鹿浜菜の花中学校、江北桜中学校、千寿小学校の給食調理室に空調設備が設置されていますが、その他の多くの学校では2台のスポットクーラーが備えられているだけで、関係法令等の基準を満たすための対応としては不十分な状況です。
調理師の皆さんは、火器を使い蒸気が立ちこめる中で、団扇であおぐことさえできずに大量の汗を流しながら作業されています。近年では記録的な猛暑が続いていることや、新型コロナウイルスの影響で、今年は夏休みが短縮されることなどから、更に体感温度が高まり、熱中症のリスクも更に高くなるという厳しい職業環境にあります。
また、学校給食調理室における労働災害の原因として、もっとも多くの指摘をされているのは、調理室の暑熱環境についてです。熱い排水の流れる溝から立ち上げる蒸気や、食洗器の70℃の熱湯、大釜での煮炊き等の熱源に、夏場の外気の暑さが重なるという課題があります。
このような趣旨をご理解いただき、子ども達に安全でおいしい給食を提供する環境整備のため、労働災害防止の観点からも、空調設備の全校の給食調理室への設置に向けた速やかなご決定をよろしくお願いします。