9 高齢者も障がいのある方も安心して暮らせるよう求める陳情
令和2年9月9日
【陳情の趣旨】
高齢者も障がいのある方も安心して暮らせるよう下記について陳情します。
1.介護保険制度
(1)区の単独事業として、住民税非課税者に月2,000円、その他の人に月1,000円の「介護保険料負担軽減給付金」支給の制度化を求めます。
(2)積み立てた40億円もの介護給付準備基金を使い介護保険料の引き上げをストップしてください。
2.障がい者支援制度
(1)必要なケアの提供で高齢障がい者の安定した生活を保障してください。
(2)医療ケア児(者)、介護者のショートステイ・レスパイトの体制を整備してください。
(3)日常生活用具の補助基準を実勢に合わせて改善してください。
(4)就労を求める障がい者のサポート体制を強化してください。
(5)障がい福祉手当を他区並みに引き上げてください。
3.ヘルパーなど人員不足問題
(1)訪問介護初任研修、重度訪問介護研修、同行援護等従事者研修の受講費用、受講中の賃金保障を制度化してください。
(2)私たちは実効あるヘルパーの確保・増員のため給与含め待遇改善策を講じることを求めます。
【陳情の理由】
1.介護保険制度
介護保険料は高すぎます。わずかな年金からも有無を言わせず天引きされ、生活が圧迫されています。そのうえ、給付から家事援助やデイサービスを外し、ケアプランを有料化するなどの給付制限・負担増が画策されています。介護保険制度は完全に破綻していると言えます。根本的な対策が必要と考えます。
2.障がい者支援制度
「トイレに行くのにも金をとるのか」。介護保険が障がいサービスに優先するとした自立支援法が強行された際の障がい者の怒りの声です。国はいったんあきらめた障がいサービスの介護保険への取り込みを策しています。私たちは障がい者支援制度の介護保険への統合に反対し、障がいサービスの一層の充実を求めます。
3.ヘルパーなど人員不足問題
介護でも障がいでもヘルパーが足りません。2025年問題どころか、今現在人員が足りません。必要なヘルパーを確保できないため介護難民が増えています。個々のケアマネジャーや相談支援員の努力の域を超えています。