43 学校給食におけるコロナ禍のルールの撤回を求める陳情
令和5年10月13日
【陳情の趣旨】
足立区内の公立小・中学校でコロナ禍にできた、給食時の下記二点のルールを撤回してほしい。
1.給食は班やグループではなく個人で食べる
2.食事中おしゃべりをしてはいけない(黙食)
【陳情の理由】
新型コロナウイルス感染防止対策のため、学校給食では、子どもたちに「授業のように個人で前を向いて、黙食で食べる」というルールを課してきました。
今年5月に新型コロナウイルス感染症が2類から5類へ引き下げられたにも関わらず、未だに足立区内の多くの学校や学級では、コロナ禍のルールのまま給食を食べることを課している状況にあります。
この実態を調査していただき、早急に班やグループで自由におしゃべりを楽しみながら食べることができる「楽しい給食の時間」を子どもたちに返してあげてほしいのです。
メディアでも報道され周知の事実となりましたが、教員は日々の業務に忙殺されている傾向にあり、このコロナ禍の「個人で黙食」という給食ルールは教員にとっては負担が減り、大人にとって都合のいいルールです。(陳情者である私自身、去年まで足立区内の小学校で勤務してきた経験からも感じます。)
教員の負担軽減は早急に解決されるべき課題ではありますが、子どもたちが楽しく友達と顔を見合って食べる給食の機会を奪う理由には、なり得ません。食育の観点からも、ルールで縛るのではなく、お互いの表情を見合いながら、食事のマナーや相手への配慮、思いやりを学ぶ時間であってほしいと考えます。この暗黙のルールと化した黙食のルールを撤回し、班やグループで喜びを笑顔や言葉で伝え合いながら、楽しく美味しく給食を食べられる環境に戻していただくことを切に願います。
この陳情の内容は、校長裁量の範囲かもしれません。しかし、コロナが5類になってまもなく半年が経過しようとしているにも関わらず、足立区内の多くの学校や学級でコロナ禍のままの給食形態が続いていることはおかしいと感じます。給食という子どもたちが大好きな学びの時間を、一日も早く戻していただけますよう、お願いいたします。