13 乳幼児期からの孤立予防と「助けを求められる子ども」を育てる支援の充実を求める陳情
令和8年5月21日
【陳情の趣旨】
近年、子どもの自殺や深刻な孤立が全国的に増加し続けています。
しかし現在の社会は、子どもが苦しさを抱えていても、「助けて」と声を上げにくい環境になってはいないでしょうか。
家庭では、保護者自身が孤立し、地域とのつながりも弱まり、子育ての不安や負担を抱え込む状況が広がっています。集合住宅の増加や地域コミュニティの希薄化により、子どもや家庭の異変に周囲が気づきにくい社会にもなっています。
また、学校段階になって初めて問題が顕在化した時には、不登校や強い自己否定感、深刻な孤立状態に至っているケースも少なくありません。
子どもの命を守るためには、危機が起きてから対応するだけでなく、乳幼児期から「安心して甘えられる」「困った時に助けを求められる」「地域の中で見守られている」と感じられる「育ち」の環境を整えていくことが必要です。
子どもの自殺対策を、単なる教育問題ではなく、母子(親子)愛着形成や地域社会(地域にいる大人)からの孤立の問題として捉え直し、乳幼児期からの予防的な取り組みを進めるため、以下の事項について陳情いたします。
【陳情項目】
1.乳幼児期から保護者と子どもの孤立を防ぐため、子育て家庭ヘゼロ・一歳以降も継続的なアウトリーチ支援及び地域とのつながりづくりを強化すること。
2.公立・私立を問わず、保育園、幼稚園等において、子どもの心理的SOSや家庭状況の困難を早期に把握し、福祉支援につなげる体制を強化すること。
3.子どもが「困った時に家族以外の第三者に助けを求めてよい」と感じられる力を育むため、幼児期から自己表現、対話、非認知能力を重視した取り組みを推進すること。
4.子ども食堂、フードパントリー、地域団体、多世代交流等を通じ、家庭・学校外にも子どもの居場所を確保すること。
5.保育・教育・福祉・医療・地域団体が連携し、子どもの孤立を未然に防ぐ重層的支援体制を構築すること。