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議案名

15 防災体制の是正へ向けての陳情

受理日

令和8年4月15日

付託委員会

付託委員会
災害・オウム対策調査特別委員会
付託日
令和8年6月24日

本会議議決結果

議決結果
継続審査

紹介議員

内容

【陳情の趣旨】
(1)避難所、防災用設備、備品倉庫等の新設、移設などの人命に関わる重要な防災関係の変更については今後、変更前に近隣住民に説明(変更時期、目的、場所選定理由等)対応すると同時に、それ以外の区民にも情報を流して区民への共有化するよう区へ求めます。
(2)さらには、(1)での対応漏れを防ぐため、予算が確定した時などにその期に計画されている避難所、防災用設備、備品倉庫等の変更についての重要情報を広報紙などでまとめて配布するように区へ求めます。
(3)「いざ」という時の安全のために、高校敷地外に移した第一次避難所(江北高校)の防災用備品を学校内に戻すよう、関係機関(東京都等)に強く働きかけるよう区へ求めます。
 また、今回の事態を踏まえ、連携・連絡体制など、原因をしっかり分析した上で改善し、今後に生かすよう区へ求めます。
【陳情するに至った経緯】
 令和5年秋頃の都立江北高校の防災訓練に私が近隣住民として参加した時のことです。
 防災訓練の終わりに、区の職員から、「防災用備品(区の所有のもの)の新しい保管場所に案内する」と言われ、私は20人弱の近隣住民と一緒に現地に行きました。保管場所は校舎の玄関から約300メートルも離れた校舎の敷地外にありました。そこは綾瀬川のすぐ横にある低地で、十分な嵩上げもされず備品倉庫が建っていました。毛布、食料品などの生活必需品が災害時に水を被るのも仕方がないような場所でした。事前にこれまでの状況を知らされていなかった住民たちは倉庫を見て、唖然としました。そして、同時に「災害の中、取りに行くのは無理じゃないか」「2次災害を覚悟しろと言うのか」「どうしてこの場所なのか」と言う声が一様に挙がりました。
 江北高校の新校舎は平成30年10月に竣工しましたが、旧校舎に納められていた住民用の防災備品は建替え工事が始まるころに、校外に出され、今回建替え後初めて与えられた保管場所がここだったのです。
 その後、区の職員とは江北高校避難所運営会議(令和6年7月)やその後の避難訓練(令和6年10月)の時に話す機会があり、住民が各自、厳しく反対意見を述べましたが、職員側は全く応対しようとしませんでした。私もその場所へ倉庫を置く理由等を聞きましたが、回答を得ることはできませんでした。重要なことだと思い、やむなく区長に設置理由を聞くために書面を出しました(令和7年12月)が、回答は得られ
ていません。
 一連の経緯を見て感じたのは、足立区の住民のための防災用設備や備品の話なのに、住民は一切口を挟んじゃいけないという対応でした。
 防災備品の管理については、区の常日頃の対応に深く感謝していますが、今回の対応には失望を感ぜざるを得ませんでした。
 区の職員の方々には日頃いろいろお世話になっているのは事実ですが、防災用備品については基本は住民が使うものであり、住民が運ぶものであるし、住民が守らなければならないものでもあります。それゆえ、我々近隣住民からすると、防災用備品がどこにあるか、避難場所から近いのか、安全な保管場所か、避難場所と防災備品がきちんと連携しているかなどが重要な関心事となります。
 しかしながら、今回、区は事前に防災用備品移動の説明は一切行わず、「ここに移動させました」という事後報告だけに終わらせ、立地条件の設定の仕方に疑問が残る中、「なぜその場所に移動させたか」の住民の質問には口をつむぎました。これでは本当に有効な防災体制を構築するのは到底無理だと思いました。区は住民との信頼関係を築こうとしていないと感じました。やはり、住民の命に関わることであるので、住民の意見、納得感を引き出しながら、区と住民が連携して協力していくべきですが、その体制ができていないと強く感じました。
 今回陳情書を提出したのは、このような基本的なことに対し不安を感じ、何とかそれを是正したいという思いからです。
【「陳情の趣旨」に対する私の視点】
 今回の「陳情の趣旨」は、「情報開示、コミュニケーション不足、住民の安全の維持確保」と言う視点から3点挙げました。
 1点目は、人命に関わる重要な設備の変更に対し、住民に対する情報開示が不十分であるという点です。「事前に計画の説明もなく、計画が終了した段階で完成した実物を初めて見せる」という行動は信義則にも反すると思います。このことが起こったのは、有効な情報開示基準がないのか、あるなら遵法意識がないのか、遵法教育が足りないのかなど原因を追求して改善するよう区へ求めたいと思います。情報伝達には町内会組織を使うのが効率的かもしれませんが、加入率も下がってきているので、それだけでは十分ではないと思います。広報紙なども使ってできる限り共有化にも努めるべきだと思います。
 2点目は、コミュニケーション不足の解消を進める上で、広報紙(あだち広報など)を有効に使って、その年に予算化されたり、計画された防災に関する業務を広報紙で見える化することです。それにより住民への説明漏れを防ぐこと、また、住民への関心を高めることに期待したいと思うからです。
 3点目は、現在東京都等と協議が進められている‘防災備品を現在の位置からより安全な場所へ移す取組み’についてです。避難者と分断してその備品類を保管することは安全性の後戻りです。防災備蓄保管場所を学校内に戻すよう区が後押しを行うことを強く求めます。
 最後に、原因追及の重要性について述べます。私は40年ほど会社勤めをしてまいりましたが、なかなか順風満帆な会社生活とはいきませんでした。様々な問題が発生し途方に暮れることもありました。その中で何が会社やその社員を助けたかというと、その問題が発生した原因へのあくなき追及でした。対症療法ではまた同じような問題が発生します。原因がしっかりわかれば、的確な対策が立てられます。足立区としても原因を冷静に分析して、その結果を有効に利用して安全という財産を築いていただければと考えます。
以上

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