22 排泄に課題を抱える障がい者のため、日常生活用具に排泄予測支援機器を追加認定するよう求める陳情
令和8年7月23日
【陳情の要旨】
足立区内に居住する排泄に課題を抱える障がい児・障がい者およびそのご家族が、身近な地域で必要な支援を受けながら、安心して暮らし続けられるよう、足立区において、排泄予測支援機器「DFree」を日常生活用具として追加認定していただきたい。
※「DFree」は令和4年4月に特定福祉用具認定され、介護保険適用である。
【陳情の理由】
1.令和6年3月の障害保健福祉関係主管課長会議資料「日常生活用具給付等事業の適正な実施について」には、「日常生活用具給付等事業については、その事業費が年々増加傾向にあり、今後も安定した事業運営を行うためには各市町村において効果的・効率的な事業実施が図られる必要がある。また、当該団体者等からは、一部の市町村においては、長期間にわたり種目や基準額等の見直しが行われていない状況にあるとの声も寄せられているところである。このため、各市町村においては定期的に当事者の意見を聴取によるニーズ把握や実勢価格の調査等、地域の実情に即した適切な種目や基準額となるよう定期的な見直しに努められたい」と記載がある。
2.足立区は、人口約70万人を擁する東京23区有数の規模を持ち、区内には多くの障がい児・障がい者が居住している。区は、子育て支援や教育施策に力を注ぎ、誰もが住みやすいまちづくりを進めてきた。排泄に関する困難は、本人の身体的・精神的な負担にとどまらず、家族の継続的な介助負担、外出・通所・通学・就労への影響など、当事者とその家族の生活全般に大きく波及する課題である。長期間にわたる失禁の不安や、頻繁なトイレ誘導・オムツ交換に伴う負担は、身近な地域で安心して暮らし続けるうえで決して小さくない障壁となっている。「DFree」は、超音波センサーにより膀胱内の尿量を客観的な数値として可視化し、本人や介助者に対して排泄のタイミングを通知することで、こうした負担を本質的に軽減する機器である。なお、東京都内では既に港区、板橋区および品川区において「DFree」が日常生活用具として追加認定されており、認定の動きは都内で着実に広がっている。区民の福祉サービスへのアクセスに居住区による格差が生じることは望ましくなく、足立区においても、本機器の早急な追加認定が強く望まれる。
3.排泄予測支援機器「DFree」は超音波センサーにより膀胱を経時的にモニタリングし、膀胱内の尿の溜まり具合を0〜10で数値化が行われる。その数値は専用タブレットやスマートフォンで確認でき、排尿のタイミングを予測し排尿機会を本人または介助者に通知することが可能。「DFree」を装着し、通知のタイミングで声がけを行うことで、感覚や時間でトイレ誘導をするのではなく、膀胱に尿が溜まったタイミングで声がけを行える。完全にトイレで排泄できる段階までは成功していないが、中長期的に活用することで、本人が通知を元に(尿意を感じて)トイレへの訴えができるようになるのではと期待をしている。このように「DFree」は適切なタイミングで尿意を感じることができない障がい者にとって非常に有用である。排泄に悩みを抱える障がい者が負担少なく購入できるよう、排泄予測支援機器「DFree」を日常生活用具として追加認定していただきたい。