24 綾瀬駅西口におけるユニバーサルデザインの推進及びエレベーター等の整備を求める陳情
令和8年8月28日
【陳情の趣旨】
綾瀬駅は、通勤・通学をはじめ、買い物、通院、子育てなど、多くの区民の日常生活を支える重要な交通拠点です。
高齢化が進む中、これまで階段を利用できていた方が、年齢を重ねることで階段の昇り降りに大きな負担を感じるようになることもあります。また、車いすを利用される方や障がいのある方、けがをされている方、小さなお子さんを連れた方、ベビーカーを利用する方などにとっても、安全で利用しやすい移動手段を確保することは重要な課題です。
現在、綾瀬駅西口には上りエスカレーターが設置されていますが、下りエスカレーターはなく、階段を利用しなければならない状況があります。そのため、階段の昇り降りに負担を感じる高齢者や足腰に不安のある方などから、下り方向についても安心して利用できる移動手段を求める声があります。また、近隣にお住まいの皆さまからは、綾瀬駅西口へのエレベーター設置を求める声も寄せられています。
綾瀬駅東口にはエレベーターが設置されていますが、高齢者や歩行に困難を抱える方、車いすやベビーカーを利用する方などにとって、西口から東口まで移動してエレベーターを利用すること自体が大きな負担となる場合があります。「東口まで移動すれば利用できる」というだけでは、移動そのものに困難を抱える方にとって、十分なバリアフリー環境とは言えません。
さらに、綾瀬駅西口から勤労福祉会館方面への移動について、視覚障がいのある方から安全上の課題が指摘されています。
綾瀬駅西口の階段を上がった地点から勤労福祉会館までの経路には、視覚障がいのある方を安全に誘導するための点字ブロックが十分に連続しておらず、実際に利用されている方からは、目的地までの方向が分からなくなり、道に迷うことがあるとの声が寄せられています。
また、西口の階段を上がった先にある横断歩道についても、音響による案内がないため、視覚障がいのある方が車両の走行音などを頼りに安全を確認し、横断しているとの声があります。
実際にこの横断歩道を利用されている視覚障がいのある方からは、電車の通過音によって車両の走行音が聞き取りにくくなり、車の接近に気付くことができず、これまでに何度も車にひかれそうになり、危険な思いをしたことがあるとの切実な訴えがありました。
視覚から十分な情報を得ることが難しい方にとって、周囲の音は安全を確認するための重要な情報です。しかし、鉄道に隣接する環境では、電車の通過音によって車両の接近を把握することが困難となる場合があることから、安全な横断を確保するための対策が必要です。
また、勤労福祉会館へ向かう経路には点字ブロックが整備されている箇所もありますが、安全面を考慮した経路が遠回りとなっているなど、実際の利用者から利用しづらいとの意見も寄せられています。バリアフリー化は、駅構内だけで完結するものではありません。駅を出てから公共施設や地域の目的地まで、安全かつ円滑に移動できる環境を一体的に利用者にとって使い勝手の良いルートを複数整備し、駅から目的地まで切れ目のないバリアフリー動線を確保することが重要です。
住み慣れた地域で、年齢を重ねても安心して暮らし続けられる街、障がいの有無にかかわらず誰もが安全に移動できる街、そして子どもから高齢者まで誰にでもやさしい足立区を実現するため、綾瀬駅西口へのエレベーター及び下りエスカレーターの設置を含め、点字ブロックの複数のルートの整備や横断歩道の安全対策など、綾瀬駅西口及びその周辺のさらなるバリアフリー化を求めます。
【陳情項目】
1.綾瀬駅西口へのエレベーターの設置を進めること。
綾瀬駅西口について、エレベーターの新規設置に向け、鉄道事業者をはじめとする関係機関と積極的に協議・調整を進めること。
2.下りエスカレーターの設置について調査・検討すること。
エレベーターの設置と併せて、現在階段となっている箇所を含め、下りエスカレーターの新規設置について、構造上・技術上の可能性を調査・検討すること。
3.綾瀬駅西口から勤労福祉会館方面への点字ブロックを整備すること。
綾瀬駅西口から勤労福祉会館方面への経路について現地調査を行い、視覚障がいのある方が安全かつ分かりやすく利用者が使い勝手の良い移動ができる複数のルート整備、実際の利用者の意見も踏まえ、点字ブロックの連続性、配置及び経路を検証し、必要な整備・改善を行うこと。
4.綾瀬駅西口の階段を上がった先の横断歩道について、安全対策を進めること。
視覚障がいのある方が安全に横断できるよう、交通管理者その他の関係機関と協議し、音響式信号機の設置を含め、必要な安全対策について調査・検討を進めること。
5.綾瀬駅西口から周辺施設まで、切れ目のないバリアフリー動線を確保すること。
勤労福祉会館をはじめとする周辺施設への経路について、高齢者や障がいのある方などの実際の利用状況及び意見を踏まえ、駅から目的地まで安全かつ円滑に移動できる連続したバリアフリー動線の複数ルートの確保を図ること。
6.綾瀬駅西口及び周辺地域のバリアフリー環境を一体的に充実させること。
高齢者、障がいのある方、車いす利用者、ベビーカーを利用する子育て世帯、けがなどにより移動に困難を抱える方を含め、誰もが安心して綾瀬駅及びその周辺を利用できるよう、駅構内と駅周辺を一体的に捉えたバリアフリー環境のさらなる充実を図ること。