25 小・中学校における情報モラル教育及びいじめ対応体制の充実を求める陳情
令和8年8月28日
【陳情の趣旨】
児童・生徒が安心して学校生活を送るためには、SNS上のいじめや誹謗中傷、画像・動画の無断投稿・拡散などを防ぐための教育と、いじめや困りごとのSOSを早く見つけ、適切な支援につなげる仕組みが必要です。
特に、オンラインによるいじめアンケートや相談システムは、児童・生徒が助けを求める大切な窓口です。
しかし、SOSを受け取っても、「誰が確認するのか」「いつ対応するのか」「誰に知らせるのか」「その後どうなったのかを誰が確認するのか」が明確でなければ、せっかくのSOSが支援につながらないおそれがあります。
そこで、情報モラル教育を充実させるとともに、SOSを見逃さず、学校・教育委員会・関係機関が速やかに連携して対応できる仕組みを整備することを求めます。
【陳情項目】
1.子どもがSNSのトラブルから自分と友達を守るための教育を充実させること
SNS上のいじめや誹謗中傷、画像・動画の無断撮影・投稿・拡散、個人情報やプライバシーの守り方、インターネット上の情報が拡散・保存される危険性、トラブルが起きたときの相談方法などについて、具体的な事例を使った教育を継続してください。
また、SST(ソーシャルスキルトレーニング)なども活用し、「面白がらない・同調しない・拡散しない・傍観しない」という行動ができる力を育ててください。
2.教職員がSNS上のいじめに適切に対応できるよう研修を充実させること
教職員に対し、SNS上のいじめや画像・動画の投稿・拡散が起きた場合の対応について、具体的な事例を使った実践的な研修を継続してください。
特に、
・被害児童・生徒の安全を守ること
・必要な記録や証拠を残すこと
・保護者へ適切に連絡すること
・教育委員会へ報告・相談すること
・必要に応じて警察などの関係機関と連携すること
について、学校現場で迷わず対応できるようにしてください。
3.子どもからのSOSを見逃さない仕組みをつくること
オンラインによるいじめアンケートや相談システムについて、「誰が、いつ、確認するのか」「緊急性をどう判断するのか」「誰に報告・共有するのか」「どのように対応するのか」を明確にしてください。
また、管理職などが不在の場合でもSOSを見逃さないよう、複数の教職員による確認や代替の連絡体制を整備してください。その際、相談した児童・生徒が不利益を受けたり、必要以上に周囲に知られたりすることのないよう、プライバシーにも十分配慮してください。
4.「相談したのに何も変わらない」をなくすこと
SOSを受け取った後、受付、確認、緊急性の判断、初動対応、必要な支援、その後の確認まで記録し、対応が適切に行われたか確認できる仕組みを整備してください。
また、相談した児童・生徒に対して、本人の安全に配慮しながら、「あなたの相談を受け止め、必要な対応を進めている」ことを伝える仕組みを整えてください。
5.画像・動画が無断で投稿・拡散された場合の対応手順を決めておくこと
児童・生徒の画像・動画などが本人の意思に反してSNS等に投稿・拡散された場合に備え、教育委員会として基本的な対応手順を定めてください。事実確認、証拠を残す、被害児童・生徒の安全を守る、保護者へ連絡する、投稿・拡散への対応を行う、教育委員会へ報告・相談する、必要に応じて警察・専門機関と連携するという流れを学校が必要に応じて警察・専門機関と連携するという流れを学校が実行できるようにしてください。
また、事実確認を行っている間も、被害が続いたり、二次被害が起きたりしないよう、児童・生徒の安全を最優先に対応してください。
6.「どこに相談すればよいか」を分かりやすくすること
児童・生徒や保護者が、いじめやSNS上のトラブルが起きたときに迷わず相談できるよう、学校、教育委員会・相談機関、必要に応じて警察・専門機関という相談・連携の流れを分かりやすく整理し、周知してください。
特に、
・命や身体に危険がある
・犯罪の可能性がある
・画像・動画がインターネット上に拡散している
・被害が現在も続いている
など緊急性の高い場合には、学校だけで抱え込まず、速やかに関係機関につなぐ仕組みを整備してください。
7.教育委員会が「きちんと対応できたか」を確認すること
いじめアンケートや相談システムで把握したSOSについて、「きちんと確認したか」「必要な初動対応を行ったか」「必要な支援につながったか」「その後も見守りや確認が行われたか」を教育委員会として定期的に確認してください。
その結果をもとに、児童・生徒、保護者、教職員の意見も取り入れながら、SOSを早期に発見し、確実に支援につなげる仕組みを継続的に改善してください。