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介護保険制度の改善を求める意見書を国に提出することを求める陳情

04-9 介護保険制度の改善を求める意見書を国に提出することを求める陳情

受理番号
04-9
受理年月日
令和4年9月1日
付託委員会
厚生委員会
委員会付託日
令和4年9月22日
議決年月日
令和4年12月21日
議決結果
採択
紹介議員

内容

 介護保険制度の改善を求める意見書を国に提出することを求める陳情

 【陳情の趣旨】
1.介護保険の利用に新たな困難をもたらす利用料の引き上げ、要介護1、2の生活援助などの保険はずし、ケアプランの有料化、貸与の福祉用具を購入に変更するなどの見直しを行わないこと
2.全額公費により、すべての介護従事者の給与を全産業平均水準まで早急に引き上げること。介護従事者を大幅に増やし、一人夜勤の解消、人員配置基準の引き上げを行うこと
3.利用者が安心して介護を受けることができ、介護事業所・従事者が不安なく介護を提供できるよう、新型コロナウイルス感染対策を強化すること
4.介護保険料、利用料、食費・住居費などの負担軽減、介護報酬の改善など、介護保険制度の抜本的な見直しを行うこと。介護保険財政における国庫負担の割合を大幅に引き上げること
 以上のことを国の責任において実施することについて、国に意見書を提出することを求めます。
 【陳情の理由】
 介護保険制度は施行22年を経過しました。しかし必要なサービスを利用できない実態が広がっており、家族介護を理由とした介護離職も高止まりです。介護事業所では、深刻な人手不足と低い介護報酬のもとでの経営難が続いており、コロナ禍はこうした事態をいっそう加速させています。
 政府は2023年通常国会に向けて介護保険の見直しの検討を進めています。利用料2割3割負担の対象者拡大、要介護1、2のサービス削減、ケアプラン作成の自己負担導入、補助杖などの福祉用具の貸与から購入への変更など、負担増と給付削減の提案が目白押しです。利用者と事業者双方にさらなる矛盾、困難を押し付けるものであり、認めることはできません。
 2022年2月から新たな介護従事者の処遇改善が開始されています。しかし全産業平均給与との差を埋めるには程遠い水準であり、ケアマネージャー、訪問看護師、福祉用具相談員などが対象から外されているなど職場に混乱と分断をもちこむ内容です。10月からは介護報酬に組み込むとされており、新たな利用料負担が発生します。また、政府はテクノロジー機器の導入と引き換えに、職員配置基準を大幅に引き下げようとしています。人材不足を解消し、行き届いた介護を実現するためには、介護報酬を引き上げ、処遇改善し、介護従事者を大幅に増やして、一人夜勤をなくし複数にすること、人員配置基準の引き上げこそ必要です。
 コロナ感染対策強化として、検査・ワクチン体制の整備、在宅・施設での陽性者・クラスター対応への支援、事業所に対する公費による減収補填などが求められます。
 利用者、介護事業所・従事者が直面している困難の早急な打開と介護保険制度の立て直しが急務です。経済的な心配をせず、必要な時に必要なサービスを利用・提供できる制度への転換を求め、陳情致します。

会議録

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