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療養病床の廃止・削減計画の中止と、介護保険事業等の充実等を求める陳情

18-28 療養病床の廃止・削減計画の中止と、介護保険事業等の充実等を求める陳情

受理番号
18-28
受理年月日
平成18年10月13日
付託委員会
厚生委員会
委員会付託日
平成18年10月20日
議決年月日
議決結果
審議未了
紹介議員

内容

 療養病床の廃止・削減計画の中止と、介護保険事業等の充実等を求める陳情

陳情趣旨
 療養病床削減計画の中止と、介護保険事業計画を見直しして介護保険事業の充実を求める意見書を東京都に提出してください。

陳情理由
 今年6月の通常国会において「医療制度改革関連法」が成立しました。これにより、今後6年間で現在38万床ある療養病床のうちの23万床(6割)が削減されることになりました。これを東京都に当てはめると、現在21,700床ある療養病床のうち、7,720床の介護療養病床は全廃となり、14,000床の医療療養病床は5,300床削減され、8,700床程度になります。
 足立区では、現在1,220床ある療養病床のうち、343床の介護療養病床は全廃され、877床の医療療養病床は389床削減され、残りは僅か488床程度になります(東京都福祉保健局「医療圏別療養病床状況」「指定介護療養型医療施設一覧」<平成18年7月1日現在>から試算)。
 また、今年10月から医療療養病床に入院する70歳以上の患者のうち、「医療の必要度が低い」とみなされる患者の食費・居住費が保険給付から外されることになりました。これにより大幅な負担増を強いられて、やむなく退院する患者が多数出てくると予想されます。さらに、7月1日から病床削減計画を先取りする形で、療養病床の入院基本料が削減されました。特に、「意識障害がある」「経管栄養(経鼻・胃ろう等)を行っている」「頻回な嘔吐や発熱がある」など、厚労省の基準で「医療の必要度が低い」とされる患者は、現在、療養病床の5割を占めますが、これらの患者の入院基本料が大幅に引き下げられました。このため、北海道の根室市では療養病床を持つ病院が閉鎖になり、釧路・札幌・東京などに患者が移送されました。安心して入院していた高齢者が、政府の計画が変わったため、突然、病院のベッドから追い出される事態が生じています。
 一方で、退院患者の受け入れ先であるはずの療養病床、老人保健施設、特別養護老人ホームの3施設では待機者が多く、入院(入所)までには数カ月から数年かかるといわれています。特に特別養護老人ホームの待機者は全国で38万人、東京都では4万人と報告されています(平成18年3月厚労省)。在宅においても、独居または日中独居、老老介護または家族も病弱であるなど、退院後に患者が安心して療養できる環境が整わない場合が少なくありません。
 このまま行けば、「どこにも行き場のない患者」が各地域であふれることは明らかです。
 住民がいつでもどこでも安心して医療や介護を受けられるように、療養病床削減計画中止と介護保険事業充実に関して東京都に意見書を提出していただきますよう陳情致します。

会議録

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