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足立清掃工場での宮城県女川町災害廃棄物焼却に関する陳情

24-5 足立清掃工場での宮城県女川町災害廃棄物焼却に関する陳情

受理番号
24-5
受理年月日
平成24年2月13日
付託委員会
産業環境委員会
委員会付託日
平成24年2月24日
議決年月日
平成24年3月27日
議決結果
不採択
紹介議員

内容

 足立清掃工場での宮城県女川町災害廃棄物焼却に関する陳情

【陳情の趣旨】
1)東日本大震災で発生した宮城県女川町の災害廃棄物を、足立区民と周辺住民の周知賛同を得ることなく足立区内に受け入れたり、足立区内の焼却場で焼却したりすることはしないで下さい。
2)足立区は災害廃棄物の焼却に関して、東京都環境局および東京23区清掃一部事務組合に今以上に徹底したリスク対策を行うよう要請してください。
【理 由】
 平成24年2月7日に足立区・東京都環境局・東京23区清掃一部事務組合の共催で宮城県女川町災害廃棄物受け入れにかかる住民説明会が行われました。そこで行われた説明に対し、住民側は焼却に関し放射性物質対策が充分ではないとして再度の説明会を要求、足立区は2回目の説明会開催を決定しました。このことからわかるように、放射性物資で汚染されている懸念のある災害廃棄物の焼却に不安を感じ、子どもたちを安心して育てられる環境を奪うものではないかと心配する区民が数多くいます。誰が聞いても安心できる安全対策や、考えられうるリスクやトラブルに対しての十分な対応策が講じられていると住民側が納得するまで拙速な災害廃棄物の受け入れをせず、慎重な姿勢をとって下さい。
 例えば、焼却するにあたり放射性物質の24時間モニタリングを清掃工場で行う、バグフィルターだけではなく既存の放射性廃棄物処理施設で使用されているHEPAフィルターを使用する、試験焼却を充分な期間行い、複数の専門機関で分析を行いその数値・専門機関の名前などを広く公表した上で様々な意見を持つ識者に意見を求め安全性について論議する、何らかのトラブルが起きた際、焼却を中止する基準となるガイドラインを設定する、など徹底した対策が必要不可欠だと考えますが、現在の状況ではまだ十分ではなく不安を感じる部分が多くあります。住民が抱える不安を解消するにはきめ細かい意見交換が必要ですが、焼却ありきで先に進めてしまう現在の状況では不安を解消するのは困難です。
 もちろん被災地支援は重要なことで私たちはできる限り協力するべきです。しかし安全と支援を同じ土俵で考えるべきではありません。被災地支援をすると同時によりよい環境で子どもたちを育て、よりよい環境を残していく必要があります。わが子が被ばくするかもしれない環境にしてまで行うのは本当の支援ではありません。今以上に汚染地帯を広げないよう細心の注意を払い、安全な場所を確保することも支援ではないでしょうか。
 足立区は、今までいち早く子どもたちの環境を放射線被害から守るべくきめ細かな測定を進めてきました。今後も子どもたちにとって住みよい環境を確保するという姿勢を崩さず、対策をとって頂ければと思います。放射能に関して感受性が強いとされる子どもたちの汚染の可能性は、限りなくゼロにしなければいけません。たとえ災害廃棄物のセシウム濃度が基準値以下だとしても、23区中でも比較的汚染の度合いが高いとされる足立区においては積算して高リスクになる危険もあります。子どもたちの環境がこれ以上の危険にさらされることを避けるために、足立区には慎重な姿勢をとっていただき、安心して災害廃棄物を受け入れられる態勢が整わない以上、焼却に関して今一度の検討をお願いいたします。

会議録

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