- 受理番号
- 16-17
- 受理年月日
- 平成16年8月31日
- 付託委員会
- 厚生委員会
- 委員会付託日
- 平成16年9月24日
- 議決年月日
- 平成16年12月3日
- 議決結果
- 撤回承認
- 紹介議員
内容
足立区原爆被害者の会への補助金の増額および被爆六十周年記念事業の費用の助成に関する陳情
【陳情項目】
一、足立区原爆被害者の会に対する補助金の増額をお願いしたい。
二、被爆六十周年記念事業の費用の一部を助成されたい。
【陳情理由】
日頃、原爆被害者および足立区原爆被害者の会の活動に対して、深いご理解とご援助をいただき感謝しております。そのお陰様をもちまして、区内約二〇〇名の会員はお互いに励まし合い助け合いながら、人類史上はじめての核兵器の被害者として、核兵器廃絶と平和のための歩みを続けております。これまで被爆体験集を三号まで刊行し、区内での原爆写真等の展示会を六回開くことができました。とくに昨年からは「原爆・平和・戦争を考える展示会」を区庁舎内で開き、連日多くの区民の参加を得ることができたことについては、議会と区当局のご支援の賜物と会員一同深く感謝しております。昨年は約一千名、今年は千数百人の区民が展示会を熱心に見学した上、私たちへの激励と平和へのメッセージをたくさん書いて下さっていることに私たちは大きな勇気をいただいております。
現在、区から一五万円、社会福祉協議会から八万円の補助をいただいていますが、これらの補助金は、東京都内の各自治体の被爆者援護状況と比べると、大きな格差が見られます。当会の財政は区、社会福祉協議会からの補助金のほか、会員からの年会費(一人二千円)、有志からの寄付金等が収入源となっています。この中から会員被爆者への病気見舞金や弔慰金、広報活動の費用、「展示会」などの事業費、親睦・研修旅行への一部助成などをまかなっております。会費の払い込みもままならない会員も多い一方、高齢化の中でこれから病気見舞金などは確実に増えていくことと思われます。また、「原爆・平和・戦争を考える展示会」は今後も続けていきたいと考えています。
そこで、一九八八年以来十六年間据え置かれている、会に対する補助金の増額をお願いする次第です。
来年は被爆から六十年という大きな節目の年にあたります。「七十五年は草木も生えない」といわれた原子野から生き延び、六十年を迎えることは、すべての被爆者にとって感慨深いものがあると思われます。しかしその六十年は、被爆の後遺症と闘いつづけ、子や孫への影響の不安におびえた六十年であり、広島・長崎の惨禍を再び繰り返すことがないように、と核兵器の非人道性を世界に訴え続けた六十年でもありました。
六十周年をむかえるにあたり、足立区原爆被害者の会は、次のような記念行事を行う予定です。
●「原子雲」第四集の刊行
●広島・長崎への墓参旅行
●全会員への家庭訪問・実態調査
「原子雲」第四集には、三集までに掲載されていない被爆者の体験や、被爆二世の声も収録します。広島・長崎への墓参旅行は、会員の高齢化のため、これが最後の機会になると思われます。また、ささやかな記念品をたずさえて、ふだんなかなかできない「全戸家庭訪問」と調査・相談活動も実施する予定です。
つきましては、これらの費用の一部をぜひとも助成していただきたく、お願いする次第です。
以上、二点につき陳情いたします。
(別添資料省略)
会議録