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足立区立上総湊健康学園の存続をもとめる陳情

16-29 足立区立上総湊健康学園の存続をもとめる陳情

受理番号
16-29
受理年月日
平成16年11月15日
付託委員会
文教委員会
委員会付託日
平成16年12月3日
議決年月日
平成16年12月16日
議決結果
不採択
紹介議員

内容

 足立区立上総湊健康学園の存続をもとめる陳情

 千葉県富津市に足立区立上総湊健康学園があります。健康学園は、ぜんそくや肥満、偏食、虚弱など、健康に問題をかかえた区内の小学校三年生から六年生が学ぶ全寮制の学校です。昭和二十五年に設立されて以来、五十四年間にのべ四千名をこえる児童が健康を回復して学園から巣立っています。
 子どもたちは、親元から離れて房総の地にやってきますが、ほどなくして保護者も驚くほど、明るく元気になります。ぜんそくの発作が出なくなった、体重が減ったなどの成果をあげています。学園では、一人ひとりの子どもたちの自主性を尊重し、全寮制のもとでその精神が生活全般にわたるなかで、子ども達は自分に自信をもてるようになり、他者への思いやりの心も育っています。現在、ぜんそくなどの病気を治しながら同時に学校教育をうけられる場として、健康学園が他の施設では代替できない役割をになって、子どもたちの健康と成長をささえてきました。
 喘息の子どもを健康学園に通わせたある保護者は、「ひんぱんにおきる発作と、毎朝のように治療のために病院に通う疲れから学校も休みがちになり、困り果てていた時、健康学園の存在を知って救われた思いがしました。健康学園に行ってから喘息の発作も止まりました。学園は、私たち親子にとって希望を与えてくれた忘れられない学校です」と語っています。健康学園は、病気で通学が困難な子どもと保護者にとってなくてはならない存在です。また、最近では、様々な理由から家庭での養育が困難な子どもたちの支援の役割も担うように位置づけられ、その役割はますます重要になっています。
 最近、足立区が健康学園のあり方を検討し、「平成十七年度末に廃園」という提言をまとめていますが、検討にあたって健康学園にこどもを通わせている父母からの意見・要望を聞くこともなく提言がまとめられています。子どもたちの成長を支えてきた学園のあり方を検討するには、あまりにも性急なやり方ではないでしょうか。
 以上の理由から次のことを陳情いたします。

一、足立区立上総湊健康学園のあり方を検討するにあたっては、父母や区民の要望・意見を踏まえて慎重に検討するとともに、健康学園の存続をもとめます。

会議録

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