本文へ移動

現在位置 :トップページ請願・陳情の検索 › 医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願

医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願

05-14 医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願

受理番号
05-14
受理年月日
令和5年6月7日
付託委員会
文教委員会
委員会付託日
令和5年6月23日
議決年月日
議決結果
継続審査
紹介議員
長谷川たかこ

内容

 医療的ケア児及びその家族に対する支援等の拡充と新たな支援施策を求める請願

【請願の趣旨】
 2021年、国では、医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律が可決され、国や自治体が医療的ケア児の支援を全面的に行う責務を負うことが義務化されており、保育園や学校の設置者などに支援措置の責務があることを明確化しています。
 足立区では医療的ケア児支援に関する保健、医療、障がい福祉、保育、教育、連携、連絡調整、情報交換を図ることを目的に、令和元年度から医療的ケア児ネットワーク協議会が設置されました。子どもたちが成長する過程で様々な課題が生じており、段階的な支援が必要です。
【請願の理由】
 スクールアシスタントや保育士に認定特定行為業務従事者の研修を受けてもらい、その人材確保の拡充と看護師の配置に努め、不在時対応として近隣園の協力を得ながら、人材を調整するといった仕組みを構築することが重要です。
 2023年4月より栗原北小学校で訪問看護業務委託も実施されておりますが、保育園での活用も視野に含め、医療的ケア児が全区的にどの区立保育園でも、また、私立保育園の協力も得ながら、医療的ケア児の受け入れが区立保育園・私立保育園、問わず全区的に行うことが求められます。
 大阪府豊中市では、医療的ケア児を看護するために各小学校に医療的ケアカルテが設置され、情報共有を図っています。学校に配置された看護師は、教育センターで週1回開かれるカンファレンスに参加し、子どもたちの状態や情報を共有しています。一方、学校で働く看護師ならではのとっさの困りごとがあればすぐに相談できる体制として、豊中市では2名の常勤看護師が教育センターに在籍しており、何かあればすぐに報告・連絡・相談が可能な体制となっています。豊中方式を模倣し、こども支援センターげんきを拠点とした、保育園や小学校でケアをしている看護師やスクールアシスタント、保育士をバックアップできる体制を構築することが必要です。
 また、安全で長期的な在宅介護のためには、主介護者である家族、特に母親の負担軽減が必要不可欠です。レスパイトケアは、医療的ケア児だけでなくその家族を社会で支える「家族支援サービス」の一環です。
 レスパイト事業の負担金は、自治体によって差異のある要素の1つです。千代田区のレスパイト事業においては、自主財源で96時間が無料となり、97時間から208時間が2時間180円と自己負担金が極めて低額となっています。医療の進展によって今後も増えていくであろう医療的ケア児の支援体制の拡充は必須であり、自治体間での差異ができるだけ少なくなるよう、足立区においても、レスパイト事業に自主財源を付け、千代田区と同様の体制となるよう要望致します。
【請願項目】
1.医療的ケア児の受け入れが区立保育園・私立保育園、問わず全区的に行われるよう要望します。
2.役所内、各保育園・小学校との連携や情報共有の一元化、大阪府豊中市モデルを参考にした、保育士、看護師、スクールアシスタントをバックアップする支援体制の構築を要望します。
3.今後、144時間からさらに208時間まで時間数を延長し、所得制限を撤廃し、レスパイト事業が無料化となるよう要望します。
以上、これらの点に着眼点を置いた医療的ケア児者・親支援の抜本的な支援施策の構築を強く求めます。
<参考:東京都の事業>
 足立区におけるレスパイト事業:年間96時間1回あたりの利用時間は、2時間から4時間まで(30分単位)。 ※1回の利用で看護師を2人派遣した場合は、倍の時間利用したことになります。世帯の課税状況により自己負担額があり、利用負担金は年間所得に応じて決定されます。最も高い区分の場合、4時間利用で3,000円、2時間利用で1,500円の負担額。

会議録

Copyright © Adachi City Government. All rights reserved.