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手動式踏切の安全確保に係る技術基準を定めるよう国土交通省に求める意見書若しくは決議の採択を求める陳情

17-14 手動式踏切の安全確保に係る技術基準を定めるよう国土交通省に求める意見書若しくは決議の採択を求める陳情

受理番号
17-14
受理年月日
平成17年8月9日
付託委員会
交通網・都市基盤整備調査特別委員会
委員会付託日
平成17年9月26日
議決年月日
議決結果
審議未了
紹介議員

内容

 手動式踏切の安全確保に係る技術基準を定めるよう国土交通省に求める意見書若しくは決議の採択を求める陳情

 陳情の趣旨
 私は、本年3月15日の東武鉄道伊勢崎線竹ノ塚駅構内踏切惨事の再発防止を求める一環として、手動式踏切における踏切保安係の人為的ミス対策としての機械的保安装置を整備するための技術基準を国土交通省令において定めるよう求める意見書若しくは決議を、区議会において採択されることを要請したく、本件陳情を行うものであります。
陳情の理由
 上記の踏切惨事は、事故発生当時遮断機操作を担当していた踏切保安係が、通過列車の接近を失念して遮断機早上げ防止装置の解除ボタンを操作して遮断機を上げるという、人為的ミスが原因で発生してしまいました。
 その背景のひとつには、赤山街道のいわゆる「開かずの踏切」問題が長年にわたり放置され続けてきた結果、長時間待たされる通行人から現場の踏切保安係への「早く踏切を開けろ」という苦情の増加、ひいてはその精神的重圧に堪えかねた踏切保安係の多くが赤山街道の交通マヒ緩和のため、遮断機早上げ防止装置の解除ボタンを常時使用せざるを得ない状況に追い込まれ、安全装置のフェイルセーフ機能が人為によって殺されてしまうという状態が、現場責任者である歴代の竹ノ塚駅長によって黙認され続けていたという問題点があったことが、すでに明らかとなっています。
 一方、この踏切惨事の別の背景として、鉄道事業者の監督官庁である国土交通省(旧運輸省)が、手動式踏切においては踏切保安係の人為的ミス対策としてどのような保安装置を整備するべきであるかという技術基準を定めることをせず、指導を怠り続け各鉄道事業者に任せっぱなしにしてきたという不作為の事実が、結果として東武鉄道がフェイルセーフの見地から明らかに欠陥がある安全管理体制の改善を怠り続ける不作為を、ほう助する作用として働いてしまっていたという問題点があったことを見逃すべきではないと、私は考えます。
 竹ノ塚駅構内の2ヶ所の踏切を自動化する方針が東武鉄道から示されたとはいえ、今なお全国各地にはそれぞれの事情によって自動化や立体化が困難な手動式踏切が点在しています。そのような各地の手動式踏切で当地と同じ悲劇を繰り返させないためには、区民の中から犠牲者が出てしまった我々足立区民が、運転士の人為的ミス対策としてATS(自動列車停止装置)を整備するのと同様の踏切保安装置を整備することを各鉄道事業者に義務づけるよう、国が中心となって手動式踏切の安全管理体制を確立するべきことを、区として意見表明をすることが肝要であると考えられます。それは原子爆弾の惨禍を体験した広島市と長崎市が全世界に向けて核兵器廃絶を求める声を上げるのと同様の、必要不可欠なことであると私は考えます。
 よって私は、区議会において地方自治法第99条に基づく国土交通大臣あて意見書を提出すること若しくは同様の議決を行うことを要請したく、本件陳情を行うものであります。
              以 上

会議録

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